- 歯周病があるのにインプラントはできますか?
- 歯周病はお口の中の細菌が原因で起きる病気です。歯周病があるとインプラントもインプラント周囲炎(インプラント周囲粘膜の炎症や骨が吸収する)になる可能性があります。歯周病の治療を行ってからインプラント治療を行います。
- インプラントのケアってどうするの?
- インプラントのケアは歯周病予防のブラッシング等と同様に行います。インプラントは治療後、インプラント周囲炎を防ぐためにも適切なケアをする必要があります。定期的なケアを実施しています。
- CT検査は必要ですか?
- CT検査はインプラント治療を安全に実施するための検査です。放射線による被曝を伴う検査ですが、少ない被爆で検査が終わるようにしています。3次元的な画像情報を得ることにより手術前に骨の中の神経の管、走行する血管、空洞の大きさなどを正確に測定することができ、適切なインプラントの長さ、直径を選択できます。
- 手術が怖いです。私でもできますか?
- 大丈夫です。通常は歯を抜く麻酔と同じ麻酔で行いますが、恐怖心が強い方には安心して手術が受けられるよう、静脈内鎮静法や全身麻酔などの全身管理下で手術を行います。遠方の方には入院設備も整っています。
- 手術時間はどれくらいかかりますか?
- 十分な麻酔後、1本のインプラントを埋入するのに10~30分程度です。埋入部位の骨の状態により異なります。
- 誰にでもインプラント治療は受けられますか?
- 年齢的に顎骨の成長・完成する20歳前後から、健康な方であれば誰でも治療を受けることができます。ただし、全身疾患のある方などはインプラント治療ができない場合があります。
- 骨の量が少ないと言われましたが、インプラント治療はできますか?
- 顎の骨を失う原因には、加齢、歯周病、怪我、交通事故などがあります。インプラントは骨のあるところに行う治療ですので、自分の骨や人工骨を使用し骨造成をあらかじめ行うか、インプラント手術と同時に行うことで可能となります。
- インプラント手術に入院は必要ですか?
- 基本的には入院の必要はありません。ただし、特殊な処置をする場合や全身疾患を有する患者さんの場合には、入院して手術を行うこともあります。
- 手術に危険性はありますか?
- あくまでも手術ですので危険性が全く無いということはありません。ご自身の健康状態、手術の部位や埋入するインプラントの本数にもよりますが、手術前に十分な検査を行えば、危険性の少ない手術です。
- 残っている歯がほとんどありません。無い歯の数だけインプラントは必要ですか?
- 必ずしも失った歯の数だけインプラントが必要ではありません。ブリッジタイプにしたり、かみ合わせ、清掃性などを考慮して計画します。
- かぶせる歯の部分にはどんなものがありますか?
- かぶせ物には大きく分けてセメント固定式とスクリュー固定式があります。材料も全部金属冠、陶材焼付冠、硬質レジン前装冠、ジルコニア冠などいろいろな種類がありますが、患者さんの希望を聞き、口腔内の状況により最良のものを選択します。
- インプラントの歯はどのくらい持ちますか?
- インプラントの残存率は 埋入部位および埋入条件により異なりますが、論文を参考にしたところでは部分および全部欠損症例における 10~15 年の累積生存率は上顎で約 90%程度、下顎で 94%程度です。また抜歯後即時埋入や骨移植を伴った埋入では若干生存率が下がるものの 87~92%程度です。
- インプラント後、MRIは撮影できますか?
- 撮影できます。
- インプラント治療終了後の定期的な検診は必要ですか?
- インプラント治療後に定期検診(サポーティブセラピー、メインテナンス)を受けていない患者さんは、受けていた患者さんと比べてインプラントの残存率が低く、インプラント周囲のトラブルの発生頻度が高いことがわかっていますので必要です。検診ではインプラント周囲の歯肉の状態、骨の状態、清掃状態などを確認します。
- 治療後の保障はありますか?
- 本学附属病院では最終の歯が装着されてからの保障は3年間です。ただし、定期的なメインテナンスに来ていただいていることが条件です。
- 歯を抜いてすぐインプラントができますか?
- 術前に検査を行い、抜歯部位の周囲に十分な骨があれば可能です。
- 治療期間を短くすることは可能ですか?
- インプラント埋入手術後、すぐにインプラントに仮歯を連結して咬ませる事も可能です。ただし、一定の条件を満たす症例に限ります。
- 治療期間はどのくらいですか?
- インプラントの治療期間は症例により異なりますが、3~4ヶ月が一般的です。骨造成や粘膜移植等行うとさらに期間が必要です。開始前に担当医に説明を受けてください。
- ブリッジかインプラントか迷っています。利点・欠点を教えてください。
- ブリッジは支台となる歯を削り、負担も増えます。ポンティックの歯の下に食べ物が入りやすいです。しかし、インプラントのように手術はありませんし、治療期間も短いです。
インプラントは隣の歯を削ったり、負担をかけることがありませんが、治療期間が長い、手術を行う、高価である欠点があります。
- 前歯のインプラントですが、治療中は歯がないままですか?
- 仮の着脱式の入れ歯や仮の固定式の歯を入れることが出ます。
- 歯が1本もありませんがインプラントはできますか?
- 歯が1本も無い無歯顎の患者さんも多く治療しております。インプラントの埋入本数は4~8本くらいで、その上に歯を固定します。インプラントの適否、本数などは検査、診断後になります。
- 入れ歯が食事中動いてしまいますがどうにかなりますか?
- インプラントオーバーデンチャーといって入れ歯を支えるインプラント治療もあります。入れ歯の下にインプラントを1本~4本くらい入れてマグネットなどで維持します。
- 骨粗鬆症といわれましたがインプラントができますか?
- 骨粗鬆症に罹患していると骨密度が低下しますが、インプラント治療への影響はほとんどありません。骨粗鬆症でもインプラント治療は可能です。 しかし、骨粗鬆症の治療のため服用している薬剤の種類(ビスフォスフォネート製剤)、用量および服用期間によっては、インプラントと骨の結合に影響し、治療の成功率が下がる可能性があります。骨粗鬆症の場合には、主治医および歯科医とよく相談してください。
- 相談や診断だけでもしてもらえますか?
- 他院で行ったインプラント治療、これから行う予定のインプラント治療のセカンドオピニオンや診断だけでも行っています。検査等行なわないと正確な診断ができない場合があります。
- インプラントの手術は腫れますか?
- 通常、腫れのピークは術後2〜3日までで、遅くとも1週間以内には消失します。この腫れは手術の失敗や異常を示すものではありません。
- インプラント手術前に注意事項や治療費などは説明してもらえますか?
- インプラント手術前に注意事項や治療費、リスク、保障などを文書で説明し、そのコピーをお渡ししています。不明点、不安点などあれば遠慮なくお聞きください。